調光レンズ

紫外線の量によって色の濃度が変わるレンズを「調光レンズ」と呼びます。通常可視光線には反応しませんので、UVカットされている自動車のガラス越しの光では、調光レンズは着色しません。一部例外的に可視光線にも反応するタイプを販売しているメーカーも有りますが、例外的です。

こちらは東海光学が販売するルティーナ・フォトシリーズです。このサイトの価格表も主にこちらのレンズの価格を掲載しています。トウメイから濃いグレーまたはブラウンに変化する調光レンズと、トウメイから薄いブルーに変化する調光レンズです。紫外線以外にも目に有害な短波長の光線をカットする機能を持っています。濃度変化の度合いの詳しいデータは下図のように説明されています。ブルーは今どきの淡いカラーレンズを意識して製造されているのが分かります。室内ではほぼ無色になるので、さらに便利です。

案外見落としがちなのが温度の影響です。調光レンズは温度が低い程、速く濃く着色します。ですので晴天の真冬のスキー場などでは非常に濃く着色します。逆に真夏の海辺などでは、冬場ほどには着色しないという事です。これは現行のどんな調光レンズにも言える事ですので、覚えておいて損はありません。

練りこみ式はゆっくり淡めの着色。でも安価。

紫外線に反応して色を出す物質を、レンズの基材に練りこんだタイプの調光レンズがあります。(もっとも昔は全てこのタイプでした。)現在ではレンズ表面に着色層をコーティングするタイプが主流です。練りこみタイプの欠点は調光スピードが遅いのと、度付きにした場合に濃度が均一にならないという事です。また最高濃度もコーティングタイプに比べて薄めになります。ただ価格が安いので、ちゃんと着色してくれれば良いと思えばお買い得な選択となります。実際価格では2倍くらいの違いがありますので、タイプによる性質の違いを覚えておきましょう。

世界最速の濃度変化スピード Transitions

世界最大級のレンズメーカー「トランジションズオプティカル社」のレンズブランド「Transitions」シリーズは、世界最速の濃度変化を誇ります。また、可視光線にも反応して濃度変化を起こす「エキストラ・アクティブ」シリーズはその色の濃さでも世界一と思われます。(その分、色が抜けるまでは時間がかかります。)とにかく濃いカラーの調光レンズが欲しい方にはお勧めのレンズです。
Transitions シリーズは日本では主にニコンが販売しています。
Transitions メーカーサイトはこちら

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