遠近両用・中近両用

遠くと近くが1枚のレンズで見える遠近両用は現在の40代以降の方にとっては必需品に近くなってきました。また、パソコンが普及した現在ではモニター画面から手元まで見える中近両用、1メートル前後から手元までが見える近々レンズなども販売されています。

老眼は40代後半くらいから一気に進みます。というか、一気に進んだ感じがします。60センチ以下の距離に対してほとんど余裕がなくなる為、「見えにくい」が「見えない」に変わるからです。大体その時の老眼度数は「+2.00」程度。遠近両用や老眼鏡の必要性を強烈に感じ始める頃です。度数が進んでから初めて遠近両用を使うと、なんだか歪んでみえたりして慣れにくかったりします。理想を言えば「+1.50」程度から使い始めると、スムースに遠近両用の導入が可能となります。

案外便利な中近両用

中近両用は使ってみると非常に快適です。自動車の運転は出来ませんが、自転車くらいは結構運転できてしまいます。私も会社では100%中近両用を使っていて、帰宅時に遠近両用に掛けかえるのですが、それを忘れて中近両用で帰宅することもあります。中近両用は(レンズのカットの仕方にもよりますが)メガネの上端付近の3~5mm程度は遠用度数が入っていますので、顎を引いて上目遣いにすると十分な遠方視力が出ます。ですので中近両用は案外便利なレンズなのです。とはいえ、遠方視力が弱いと気になってしまう方には全く不向きですので、そういう場合は遠近両用がお勧めです。

小さなメガネで遠近両用

一般的に遠近両用はメガネの上下幅が35mm以上あると無理無く製作できる気がします。しかしこの広告にある通り、更に狭い上下幅でも製作出来るようになってきました。実際22㎜位の極小サイズのフレームに遠近両用レンズを入れたことが有りますので、31mmなら問題ないと思います。ただ、近用部分を100%フレームに収めると(普通はそうします)、遠方視する部分の縦幅がかなり狭くなってきます。フレームの鼻側が深く内側にえぐれているような形状のメガネの場合は、少し縦幅に余裕を持たせたデザインを選ぶ方が安全かと思います。

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メガネの正美堂